目次
はじめに
どうも、かとうです。
今回もサーキット走行とは関係ない平和な記事を書いていこうかと思います。
先月10月のあたまに、フェリーさんふらわあで九州阿蘇に弾丸フェリーツーリングにいってきました。
これは、さんふらわあに用意されている割引プランのひとつの、0泊3日(フェリー船上で2泊)することでお得に旅行できるというプランを利用したものです。
「弾丸フェリー® 割引」 | フェリーさんふらわあ (ferry-sunflower.co.jp)
弾丸割引でも、さんふらわあのどのグレードの船室で行くかは選べるのですが、今回は最安価の「ツーリスト」のクラスでの船旅を楽しみましたので、その旅の記録を残します。
いい歳をした中年が、貧乏学生のように雑魚寝で0泊3日の弾丸ツーリングってどうなの?って気もしますが、快適な旅行より、こうしたとがった旅行のほうが印象に残ったりするので、私は好きなんです。
私が今回阿蘇ツーリングにつかったのは、大阪南港から別府港行のさんふらわあですが、このほかにも神戸港から大分行のさんふらわあもあります。
今回の旅程は、金曜日の夜出発です。さすがに定時まで働いてから大阪南港に向かっていたのでは間に合いませんので、金曜日は早めに会社をあがりました。
それでは、少しでも皆様の旅の参考になれば幸いです。
注記:本旅行記は2022年10月の時点での情報です。船の時間や料金・サービスに関しては変更されている可能性がありますので自己責任にてさんふらわあの公式ページをご確認ください。
【公式】フェリーさんふらわあ (ferry-sunflower.co.jp)
フェリーさんふらわあこばると
今回の弾丸ツーリングではさんふらわあこばるとを利用しました。
大阪別府航路は曜日によって時刻表がことなり、日曜~木曜日発の便は19:05発、翌朝6:55着で、金・土曜日発の便はは19:55発で翌朝 07:45 着です。
フェリーターミナルについたらまずは発券手続きを行います。席はそのときに決まります。連れ合いがいる場合は一緒に発見手続きをして隣り合った席にしてもらうといいです。
乗船の際は、バイクに財布やスマホ等を忘れないようにしましょう。出港した後は車両甲板には戻れません。
瀬戸内海にかかる三橋(明石海峡大橋、瀬戸大橋、来島大橋)の下を通過するタイミングは船内にも掲示されていますが、無理なくみられる時間に通過するのは、往路の明石海峡大橋くらいです。金・土曜日発の便ではおおむね21:05に通過します。
「こばると」と「あいぼり」
大阪別府航路に現在就航するさんふらわあは「こばると」と「あいぼり」の二船ですが、この船は2023年の頭で新造船に切り替わります。こばるととあいぼりは現在国内で就航するさんふらわあとしては最古参の船です。
2023年の1月から新造船の「くれない」が就航開始、4月からは「むらさき」が就航開始する予定とのことです。
ただ、引退寸前の船とはいえ、トイレやお風呂といった水回りはしっかりと改装されており、とてもきれいでした。引退後は海外で活躍をつづけるのではないかと思います。
料金
さんふらわあの料金についてご紹介します。
今回は私が使ったのは、雑魚寝の「ツーリスト」のクラスで、弾丸ツーリングプランでは復路が半額になるためツーリストクラスバイク1台混みで往復20,800円(2022年10月時点)でした。
燃料代が高騰していることと今後新造船に切り替わることもあって値上げされていくのではないかな~と予想します。
ちなみに弾丸ツーリングプランを使用しなかった場合はの料金に関して言いますと、往路にWeb割10%引きと復路に往復割10%引きが利用できるので、26,700円になります。
弾丸ツーリングプランだと5,900円お得という価格設定です。この差額を大きいとみるか、せっかく行くなら5900円高くてもゆっくり一泊してくるほうがいいと考えるかはその人次第といったところでしょうか。
今後は全国旅行支援もありますので、支援を組み合わせて、弾丸ツーリングプランと普通のプランどちらがお得か判断しないといけませんね。
食事
船内の食堂でバイキングが楽しめます。
船内の食堂のメニューはバイキングだけです。
通常は2000円ですが現在は「お手軽スモールバイキング」といって1500円に値下げされていました。
値下げ前のバイキングを知らないので、なんとも言えないのですが、まったくスモールという感じは受けませんでした。お刺身をはじめとして、他にも九州の地物がメニューに加えられていたり、バイキングのクオリティとしては猛烈に高かったと感じました。
さんふらわあで九州航路を使われる場合は行きか帰りかどちらかでは船内レストランのバイキングのご利用をおすすめします。1500円払って絶対に後悔しません。
朝も600円でバイキングが利用できます。
船内で朝食をとっておくと、船を降りた後すぐに阿蘇に向けて走り出せるので、少しでもバイクで走る時間を多く確保したい人は船内で食事をすませておくことをおすすめします。
ツーリストベッド
雑魚寝のツーリストクラスです。
ツーリストクラスのマット幅は65cmなのでシングルベッドの幅97cmよりも狭い幅ですが、コロナで間引かれているのできわめて快適でした。以前の2名分のスペースを利用できるので、荷物を広げることも問題なくできます。隣とのカーテンもちゃんとあり、雑魚寝クラスにありがちの奴隷船感はほとんどありませんでした。
(むしろ昔はこの倍の密度で詰め込まれていたのかと思うと恐ろしいですね。)
さんふらわあの巨体と、瀬戸内海側を通っていくこともあって、うねりのようなゆれはほとんど感じませんでした。
ツーリストクラスの一人ひとりのエリアにはコンセントがないのは注意です。私はモバイルバッテリーを持っていきました。新造船だとそれぞれの席にもあるといいなあ。
ちなみに電波に関しては、船のいる場所によって入ったり入らなかったり。船内Wifiもありますが、あまり期待はできません。
お風呂はとてもきれいで快適でした。とても船の上とは思えなくらいですので、是非入りましょう。シャンプーやボディソープは用意されていますが、タオルはありませんので持参しましょう。
そのほか、耳栓かノイズキャンセリングイヤホンがあるといいかなあという気がしました。
私はどちらも持っていきましたが、結局ノイズキャンセリングイヤホンのほうが効果が絶大だったため、そちらを使用しました。それで全然音は気になりませんでした。
ちなみに私が使っているワイヤレスイヤホンはこちら。注意点は寝る前に満充電にしておくこと。寝ている間にバッテリーが切れると、「Battery Low!」の大音声でたたき起こされます。
マットレスは厚く、身体が痛くなるということはありませんでしたが、船のエンジンの鼓動を遮断するほどには厚くありませんでした。音というより、ドッドッドというエンジンの振動でちょっと寝づらいな~という感じはありました。
周りもあまり寝られなくて、起きてスマホをポチポチしている人が結構いました。
多分ツーリストクラス以上のクラスであればマットがもっと厚くて快適に眠られるはずです。
阿蘇ツーリング
ツーリングで寄ったところをざっくり紹介していきます。
所感としては昼ごはんを食べるところが難しいな~と感じました。
外輪山のふちの上はあまり飲食店がありませんので、お昼を食べるためには基本的にカルデラの中の市街地に降りることになることがほとんどですが、カルデラの中に降りるだけでもそれなりに時間がかかりますので、午後走るルートをよく考えながらお昼を食べる場所を決めておく必要はあります。
私はもともと、いまきん食堂という有名店で赤牛を食べようかと思っていたのですが、お店の外にまで10人以上並んでいるとても混み合った状態でしたので、急遽別のお店に変更しました。
その場で柔軟に判断できるように何店舗か候補を考えておくといいですね。
別府
写真は別府港に入港するところです。別府は背後を雄大な山に囲まれており、街中からは湯けむりが立ち込めており、とても特徴的な風景が広がっています。
入港したら別府市街地を10分もはしればやまなみハイウェイにつづく曲がりくねった峠道へと突入します。
やまなみハイウェイ
別府から阿蘇カルデラまでをやまなみハイウェイがつないでいます。
ひとつめのみどころは由布岳です。別府を出発して30分も走ると素晴らしい光景が広がっています。
途中左側の脇道にそれると止まって以下のような写真を撮れる場所にいけます。
脇道の場所が不安でしたら、ナビに「由布岳 展望所」と入れると間違えなくてすみます。
そのほか、途中の長者原もフォトスポットとして有名です。
多くの人が愛車と一緒に写真を撮っていました。
九重連山が見渡せます。
やまなみハイウェイはあちこちで硫黄のかおりが漂っています。
大観峰
阿蘇はカルデラの外縁に沿った外輪山に囲まれた盆地になっており、盆地の中央に阿蘇山がそびえたつ、という地形になっています。
大観峰はカルデラ外輪の北側にあって阿蘇の盆地を一望できる立地にあります。やまなみハイウェイを通ってくると大観峰に近い位置に出るので、まずは大観峰を訪れることをおすすめします。
大観峰ではカルデラ中央の阿蘇山をはじめとして外輪山をぐるっと見渡せる360°パノラマが広がります。
ミルクロード
下の写真は大観峰からカルデラ外輪山を望む風景です。外輪山は断崖絶壁でギアナ高地のような雰囲気があります。この外輪山の上に沿って存在する道がミルクロードと呼ばれている道です。
名前からしてもわかるように放牧が盛んにされており、雰囲気としては起伏の大きな北海道、というような雰囲気で解放感のある非常にきれいな道です。
パノラマライン
阿蘇ツーリングで最も素晴らしいのがパノラマラインです。
阿蘇市街地から阿蘇火口に向かってかけあがる道路ですが、走っていてとても気持ちのいい風景が広がっています。
パノラマラインを上っていくと草千里ヶ浜に到着します。かなり大きな駐車場(バイクは200円)があり、お土産屋さんや阿蘇火山博物館があります。
草千里ヶ浜から少し行ったところに阿蘇山上広場があります。阿蘇山上広場から火口付近まで行く有料道路が存在しているのですが、2021年の噴火以来封鎖されているらしく、今回は行けず…。
阿蘇山上広場では火山灰ソフトクリームを食べました。(灰色でしたが、火山灰が練りこまれているわけではなく黒ゴマです。)
帰りは阿蘇山のパノラマラインを南側に降り、東側に抜け箱石峠をとって、再びやまなみハイウェイをつかって別府に戻ります。
帰りの船
帰りの時刻は、日~木曜日は18:45 発翌朝 06:35 着で、金・土曜日は19:35 発翌朝 07:35 着です。
18時にはつくように余裕をもって阿蘇を出発する必要があります。
大阪ー別府航路は「あいぼり」と「こばると」の2船で一日一便の運航をしているので、0泊3日の弾丸ツーリングの場合、必ず往路で乗ったのと同じ船に復路でも乗ることになります。
時間があれば別府市内で温泉に入ったり、夕食を食べるといいでしょう。私は阿蘇を走り回る時間を極力多くとるようにしたので、別府に到着したときには温泉に入ったり市内で夕食をとる時間がありませんでしたので、結局夕食は再びフェリーのバイキングで済ませました。フェリーのバイキングのクオリティは非常に高いのでは不満ではないのですが、現地で食べられる食事が時間の関係で減ってしまうというのは、弾丸ツーリングの残念なところですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
たまにはこういう弾丸ツーリングのような旅も楽しいものです。
ただし、温泉も楽しみたい、現地の食事もお昼だけじゃなくて晩も楽しみたいとなると弾丸ツーリングプランはかなり厳しく、また帰りのフェリーの時間を気にして行動しないといけないという制限もありますので、次は一泊でゆっくり行ってみたいなあという若干の不完全燃焼感も残る旅でした。
ま、また次も行きたいなあ、という余韻も残す旅というのも悪くないものです。
皆さんの参考になれば幸いです。