バイクのチェーンルブの選び方

はじめに

どうも、かとうです。
今回はチェーンルブ(チェーンオイル)について書いていきます。

このブログではサーキット走行に関するあれこれを書いているので、最初は「サーキットを走る人のためのチェーンルブ選び」というタイトルで記事を書こうと思っていたんですが、私は正直なところサーキットを走るからと言って特殊なチェーンルブを選ぶ必要はあまりないと思っています。
まあこれはいろんな考え方があると思いますが、基本的にストリートユースで使用しているチェーンルブでサーキットを走っても何にも支障はないです。

チェーンルブには大きく分けて、ウェットルブとドライルブの二種類があります。
それぞれ特徴があるので、自分にあったチェーンルブを選ぶとよいです。

ウェットルブとドライルブ

ウェットルブとドライルブの特徴をそれぞれまとめていきます。

ウェットルブの特徴

一般的に想像するような「オイル」です。高粘性でチェーンにねばりつくため雨天走行でも流れてしまいにくいですが、全く流れないわけではないので、雨天走行後の注油・メンテナンスは忘れずに。
チェーンルブとほかの一般的な機械油の違いとしては、シールチェーンで使用しているOリングへの攻撃性が低いこと、飛び散りにくくなおかつ十分浸透するような粘度に調整されていることがあります。

  • メリット
    • 耐水性:高粘性で、耐水性があります。雨天時や湿気の多い環境での使用に適しています。
  • デメリット
    • 砂塵で汚れやすい:ウェットルブは水に強いですが、粘性が高いため、埃や泥がチェーンに付着しやすいです。

ドライルブの特徴

ドライルブは速乾性があり、噴射後に液体成分が速やかに揮発して、さらさらした粉末状の潤滑成分が残ります。粉末状の潤滑成分は白色であることが多いです。白色である場合、塗布したところが分かりやすいというメリットもあります。

  • メリット
    • 埃や砂塵に強い:乾いているため、ウェットルブのようにねばつかないので埃を吸着することも少なく埃につよい
  • デメリット
    • 雨に弱い:水で流されやすいため雨天走行時は潤滑切れを起こしやすくなります。

このほかにも、中間的な性質をもったセミウェットやセミドライもあります。
ここからは具体的な商品を紹介していきます。

おすすめのチェーンルブ(ウェットルブ編)

KURE スーパーチェーンルブ

チェーンオイルとしては定番中の定番ですね。
一番の特徴は安いことと、どこでも手に入ることですね。180mLで658円(2024/1/5現在)です。
Amazon以外でも、どこのホームセンターにいっても自転車用品売り場に置いてあるという安心の商品です。

ワコーズ CHL チェーンルブ

ワコーズのチェーンルブです。ウェットタイプで容量は180mL。
私かとうが愛用しているのが、このチェーンルブです。水置換性能があり、チェーン清掃後にまだチェーンが濡れた状態で塗布してもOKというのがありがたいですね。本記事の後半で詳しくレビューしていきます。

おすすめのチェーンルブ(セミドライ・セミウェットルブ編)

AZ(エーゼット) チェーンルブ セミウェット スプレー

こちらはコスパ抜群のケミカルメーカーのAZのチェーンルブです。セミウェットタイプのルブです。
420mL入って891円(2024/1/5現在)と抜群のコスパを誇ります。
容量当たりの単価でいうと、Kureのチェーンルブを上回るぶっちぎりのコスパです。

シュアラスター チェーンルブ

こちらはシュアラスターが出しているセミドライタイプのチェーンルブ。
フッ素樹脂とファインセラミックスをW配合して摩擦係数の低減を図っています。

おすすめのチェーンルブ(ドライルブ編)

ワコーズ CHG チェーンガード

ワコーズが出しているドライタイプのルブです。
ワコーズ信者かつドライタイプが好きな人におすすめです。
容量は220mL、フッ素樹脂が配合されており、潤滑性能の向上が図られています。塗布した箇所が白くなるので、どこまで塗ったのが分かりやすいです。

ヤマルーブ スーパーチェーンオイル ドライ(ホワイトタイプ) 

こちらもドライタイプのチェーンルブとしては定番のロングセラー商品。
やはり塗布した箇所が白くなって分かりやすいです。
Wakosよりはコスパが良いので、ドライルブがよくって安めのものをお探しの方におすすめです。

ワコーズチェーンルブのいいところ

私はワコーズのCHLチェーンルブを愛用していますので、ここではCHLチェーンルブの良いところを紹介していきます。

蓋やノズルが取れない

蓋やノズルが取れるタイプではないので、蓋がどっかにいってしまったりする心配がありません。噴射ボタンは奥まった位置にあるので、蓋がないといっても工具箱やコンテナボックスの中で誤って誤噴射してしまうことはありません。

私かとうはノズルが本体からとれるタイプのチェーンルブが大嫌いで、特にノズルを本体にセロテープで貼って保管するようなタイプのケミカルは使いたくないと思っているので、この点はワコーズのチェーンルブの良いところです。

ノズルが細い

ワコーズのチェーンルブのいいところふたつめは、ノズルが金属製でとっても細いところです。
狙ったところにピンポイントで注油できます。シールチェーンのOリングを狙って注油するようなときは、この細いノズルがすごく助かります。

このようにノズルを引き出さない状態で噴射すると、広範囲に噴射することもできます。広範囲の噴射とピンポイント噴射が切り替えられることも良いポイントです。

おわりに

いかがでしょうか。
チェーンルブっていってもドライルブやウェットルブなど、いろんな種類があります。
自分のお気に入りのチェーンルブを探してみてはいかがでしょうか。今回の記事が一助になると幸いです。