2022年11月27日追記:タイヤ入荷しました。
目次
はじめに
どうも、かとうです。
私が今年の春に購入したスポーツスターSですが、現在絶賛不動車になっております。
理由は専用タイヤのDUNLOP GT503という専用タイヤが欠品しているから。もうすでにタイヤがつるつるで危険なので走りにいけないんです。
今回はスポーツスターSのタイヤの話をしていきます。
ちなみに私は買って7カ月で7000km走りました。
スポーツスターSはいいバイクですが、だからこそスポーツスターSのオーナーになろうという人には今回書くような内容も理解したうえで買ったもらったほうが、より買った後の不満がなくハーレーライフを送ることができると思います。
ちなみに購入時のファーストインプレッションは以下の記事を見てください。
ハーレーダビッドソン スポーツスターSを買った話(レビュー編) – Moto Study (moto-study.com)
私かとうは、いまのところスポーツスターSの設計での最大の失敗は極太の専用タイヤを採用したことだと考えています。
正直なところ、見た目に迫力を出すために汎用的でない専用タイヤを選択するくらいだったら、多少細くてもいいので、もっと入手性のいいタイヤを選んでほしかった…。
DUNLOP GT503について
スポーツスターS専用タイヤGT503
スポーツスターSで採用しているDUNLOP GT503は、2022年11月現在ほかに採用している車種はありません。
フロントのサイズは160/70R17、リアのサイズは180/70R16とかなり極太の専用タイヤですので、他のタイヤを履くということができません。
ちなみにフロントタイヤのプロファイル(形状)はかなり中央がとがった形状になっており、コーナリング中の寝かし始めを少しでも軽くすることを狙った形状になっています。
GT503のライフ
まずフロントのライフですが、乗り方にもよるんでしょうが私の場合は7,000kmでスリップラインが出ました。う~ん、この手のバイクにしては7000kmというのは若干ライフが短い気がします。
ちなみにリアは常識的な減り方。
まだ7000kmであるが溝は5割以上残っており、おそらく15000km程度は持ちます。
このDUNLOP GT503はコンパウンドの設定がアンバランスすぎます。フロントとリアの減り方が倍以上違います。
スポーツスターSの専用タイヤなんて主力の製品に比べたら売れる数なんて一桁少ないどころじゃない少なさですし、ダンロップの開発陣もそこまで力いれていないのでしょうか…。
GT503の値段
ディーラーで見積もりを取ったところタイヤ代が6.3万、交換工賃込みで7万オーバーでした。フロントタイヤ1本だけでで7万オーバー!?高すぎないでしょうか!?
ちなみにハーレーのディーラーは、TPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)の交換がタイヤ交換と同時実施推奨ということで、合わせて交換実施を進めてきました。TPMSが大体3万超なので、トータル10万オーバーですよ…。買って7カ月で10万円って…。
TMPSは電池がポッティング(防水のため樹脂で埋め込まれている)されているので電池交換不可。丸々交換するしかないありません。
新車で買って7カ月のバイクに対してTPMS交換をすすめてくるあたり、ちょっとどうなの、ディーラーさん…。
ちなみにスポーツスターの燃料代はハイオクが現在リッター175円。普通に走っていて一リットルで17.5kmくらいはでるので単純計算で1kmあたりの燃料代は10円くらいです。
一方でフロントタイヤが70,000円で7000kmしか持たないので、これまた1kmあたりのタイヤ代も10円くらい。10km走るのにハイオクの燃料代と同じだけフロントタイヤ代がかかる計算です。
下手をするとリッタースーパースポーツにハイグリップタイヤを履かせて公道を走ったときよりタイヤ代が高くつきます。
まあ、スポーツスターSでしか使用していないタイヤなんて量産効果なんて全然期待できないので価格が高くなるのは致し方なしなんでしょうね…。
納期
私のスポーツスターSが不動車になっている直接の原因が、この納期です。メーカー欠品しており、次にいつ入荷するのかわからないという状態のようです。アメリカ生産のタイヤなので、おそらく運送はコンテナ海運でしょうから、そのことも納期がかかっている原因になっているのかもしれません。
ちなみにスポーツスターSは専用タイヤどころか専用サイズのタイヤなので、他銘柄のタイヤを選ぶということができないので、GT503が入荷するまで走りに行けません。
こうした専用タイヤの欠品・納期遅れというの猛烈にたちが悪いです。ホンダをはじめとするバイクメーカーの新車の納期遅延が話題になっていますが、新車納期は待てばいいだけです。
一方でタイヤがないのは、走れないバイクが手元にあるので、毎月の保険代と駐車場代をドブに捨てていることになります。
私の場合は月額あたり約5,000円をドブに捨てている計算です。
なにより、いまの秋の紅葉のきれい時期を走れないのが痛すぎる。
7,000km走るごとにこのような事態になるのでしたら頭が痛いです。
2022年11月27日追記:ディーラーにタイヤが入荷したらしいです。来年2月になりそう、と聞いていたので思ったよりも早かった。ただ、今回はたまたま入荷したのか、今後も同じように比較的早く入荷するかはわかりませんね。アメリカ製造なので、ロジスティクスが乱れたり、といった影響は受けやすいと思います。
GT503の供給期間(未来)はどうなるのか?
さらに未来の話をします。
GT503は2022年11月現在、スポーツスターSの専用タイヤなので将来の継続生産性が不明です。後継タイヤは出るのでしょうか?
タイヤは、製造してからの消費期限というのがあるのでほかの部品と違って大量の作り貯めしておくということができません。なのでスポーツスターSが生産終了になってからの保守部品としてタイヤがいつまで出るのか不安があります。
他の機械部品であればラストオーダーで大量に保守部品のストックを作っておくということができますが、タイヤはそれができません。しかもタイヤなどはワンロットで大量につくらないと非常に高くつきます。
部品が出なくなってバイクを維持できない、という事態の律速になるのはスポーツスターSの場合意外にもタイヤかもしれませんね。
車体の生産終了後も、タイヤが製造中止になるかわからないという恐怖におびえながら乗るようなことがないよう、後継タイヤ開発やこのサイズタイヤを使用する車種の拡大をしてほしいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スポーツスターSのタイヤは、ライフの短さがやばい、価格がやばい、納期がやばいの三重苦でした。
私はスポーツスターSの最大の失敗はこのフロントタイヤだと感じています。
スポーツスターSを買う人は、このへんのタイヤ事情もよく理解したうえでご購入いただければと思います。
皆さんの参考になれば幸いです。