目次
はじめに
DIYでバイクをいじる人っていろいろと工具を買い集めることになるんですが、世の中に工具メーカーっていろいろありますよね。
メーカーによって工具の価格って本当に千差万別でして、「ねじを締められるんだったら、どのメーカーのドライバーでも同じじゃん」って思う人はなんでスナップオンとかマックツールズのように高い工具が存在しているのか理解できませんよね。
でも、工具のメーカーってやっぱり「格」というか「ブランド」があるんです。
今回はそうした世界の工具メーカーのヒエラルキーを考えていきます。
もちろん高ければいいってもんでもないですし、例えばKTCがスナップオンに劣っていると言いたいわけではありません。
高級ブランドの工具でも、ものによってはできの悪いものもあったりします。
だけど今回はそういうのを全部無視して俗っぽく工具メーカーの格付けを独断と偏見で行っていくという企画です。
私の個人のイメージで語るので、「ふーん、そんな風に感じている人もいるんだ」という程度の温かい目で見てやってください。
また、クニペックスとかヴェッセルみたいなプライヤーやドライバーといった特定の工具に特化したメーカーは今回取り扱わずに、総合工具メーカーのみを取り上げようと思います。
工具メーカー格付け結果
まず結論。しょっぱなからですが個人的イメージでのランク付けは以下の通りです。
完全に独断と偏見によるものです。
有名メーカーでもここに取り上げていないのもあります。(すんません。独断と偏見なのでご容赦ください。)
上にいくにつれ高級メーカーです。
最高級ブランド工具 | スナップオン(米) マックツールズ(米) |
ブランド工具 | ネプロス(KTC)(日) ハゼット(独) スタビレー(独) |
一般工具 | KTC(日) TONE(日) Koken(日) |
リーズナブルな工具 | アストロプロダクツ(日) ストレート(日) |
格安工具 | SK11(日) ホームセンター工具 |
工具メーカー格付けの詳細
上記格付けの詳細を書いていきますね。
スナップオン
アメリカの工具メーカー。
たぶんスナップオンとマックツールズが工具メーカーの2トップであるというのは結構いろんな人に受け入れられてもらえると思う。ソケットレンチを開発したのもこのメーカーですね。
プロの整備士からも絶大な人気を集めています。故障に関して無期限保証をしているのが特徴。DIYで使うにはオーバースペックかも?という気もします。
表面処理はピカピカの光沢メッキ(ミラー)です。磨き上げて飾る満足度もあるメーカーだと思いますね。
表面処理はミラー処理派か梨地処理派かですごく好み分かれますね。
スナップオンの廉価ブランドにはブルーポイントというのもありますね。
スナップオンの価格帯的にはメガネレンチ1本で¥10,000くらい、という価格感。素人DIYではちょっと手が出しづらいです。
参考 スナップオンツールズ株式会社世界的工具ブランド、スナップオンの工具・整備用機器等の代理販売、スナップオン・ツールズオフィシャルサイト。
マックツールズ
アメリカの工具メーカー。スナップオンと双璧をなす工具メーカー。
スナップオンよりは若干知名度は落ちるかも。
アメリカの2社はアメリカのモータリゼーションの歴史と一緒に成長してきたので、やっぱり品質もブランドも超一級ですね。
参考 マックメカニクスツールズアメリカをはじめとする世界各国のプロメカニックに愛用されているMacTools
ネプロス
KTCの展開する高級ラインに与えられるブランドがネプロスです。
光沢メッキ(ミラー)が特徴。やはりピカピカの工具は高級感がある。
KTCの詳細は別項目でとりあげます。
ネプロスの価格感としてはメガネレンチ1本で¥4,000くらいの価格帯です。
参考 KTC neprosポータルサイトトップWebカタログからネプロスの製品情報をご覧いただけます。
ハゼット
ドイツの総合工具メーカーです。ハゼットとスタビレーの2社はドイツ工具メーカーの双璧をなしています。
ポルシェとかBMWとかの整備士が使っているイメージです。アメリカの工具メーカーに比べると質実剛健な感じですね。
参考 【HAZET JAPAN】ハゼットジャパンドイツ生まれの高級工具メーカー HAZET(ハゼット)
スタビレー
こちらもドイツの総合工具メーカーです。
梨地の表面処理が有名。光沢メッキと梨地メッキのどちらが好みかという議論はよくあるけど、油で汚れたときに滑りにくい梨地のほうが私は好き。
光沢メッキのほうが磨いてピカピカだからコレクター的な人は好きかもしれないです。
そういうのもあって、梨地の表面処理を採用しているというのは見た目よりも実用性を重視する質実剛健なドイツ工具を象徴する特徴な気がします。
KTC
京都の工具メーカーですね。京都機械工具株式会社(Kyoto Tool Co.)の略でKTC。
モータースポーツのスポンサーとしても積極的な活動をしているのでサーキットでもよく見かけますね。
私個人の意見としてはKTCとTONEが日本の工具メーカーの2トップな気がします。
DIYで使うレベルであればKTCの工具で十分文句なしです。
価格感としてはメガネレンチ1本で¥1,500とかそのくらい。
参考 KTC 京都機械工具株式会社オフィシャルサイトKTC京都機械工具株式会社の製品情報を提供するKTCツールオフィシャルウェブサイトです。
TONE
大阪の工具メーカーですね。
KTCよりは若干安いかな?というくらいの価格設定です。
個人的にはKTCと遜色ない品質のメーカーと思います。
KTCやTONEはプロの整備士が使用していても恥ずかしくないメーカーですし、DIY整備で使用するのであればこのあたりがベストバランスな気がする。
参考 総合工具メーカー、TONE株式会社ボルト締結機器、トルク管理機器などの総合工具メーカー、TONE株式会社のウェブサイト。
Koken
静岡県掛川の工具メーカーです。
株式会社山下工業研究所の展開しているブランドです。
Kokenは熱狂的なファンがいるとか。(私は会ったことがない。本当にいるのか!?)
KTCとかよりは若干リーズナブルな価格設定ですが、DIYで使うには十分すぎる品質です。
アストロプロダクツ
アストロプロダクツとストレートはリーズナブルな価格帯の工具をラインナップしています。
この2メーカーの特徴はショップを運営しているというところ。アストロプロダクツの店舗は全国に150店舗以上あります。
アストロプロダクツのショップは基本的に自社製品をメインに扱っていますが、他のメーカーの工具もいろいろと置いてあって見ているだけで楽しいですよ。
価格感的にはメガネレンチ1本で¥1,000弱くらいの価格帯。
参考 工具・DIY・整備用品の専門通販|アストロプロダクツアストロプロダクツの工具・工具用品通販サイトです。
ストレート
こちらもアストロプロダクツと同様リーズナブルな価格帯の工具を取り扱っており、ショップを運営しています。
ストレートの店舗数は全国に28店舗ということなのでアストロプロダクツよりは若干めずらしいです。
参考 工具・整備工具の通販なら、ツールカンパニーストレート工具・整備工具の通販なら工具メーカーの株式会社ストレート
SK11
藤原産業株式会社が展開している工具ブランドです。
ホームセンターとかでも結構取り扱っているのを見かけます。値段のわりにしっかりしているイメージです。
このへんの工具でも個人的には品質に不満をもつことはないです。
ホームセンター工具
ホームセンターに山積みされている工具は格付け的には最下層かと…。
ホームセンター工具はやっぱりバリが大きかったり、スパナの精度が悪かったり、工具の肉厚が厚いものが多い印象ですね。
工具は盗まれる!?
高級ブランドの工具は持っているだけである意味ステータス的な意味があるので人に見せびらかしたくなるというのはあるかと思います。
しかし一方で悲しい話ですが「サーキットで工具を盗まれた」という話もゼロではありません。
とくに一人で走りに行ったときなどは走行中は工具を誰も見ていない状態になります。
あえてサーキットに持っていく工具はアストロプロダクツとかの廉価な工具にしておく、というのも賢い選択肢の一つと思います。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
私はどの工具メーカーが好きかというと、私はKTC信者なのです。KTCは品質と価格のバランスがとても良いです。
私レベルの整備で使用するのであればKTCで十分ですね。というかアストロプロダクツでも十分です。
ただ、趣味でスナップオンを使うのが無駄かというとそんなことはなく、ブランド工具を集めるというのはそれはそれでコレクター的な趣味の楽しみ方の一つであるので、面白いものでもあると思います。
みなさんそれぞれの楽しみ方を追求してみてはいかがでしょうか。
ああ、いつかスナップオンの工具を躊躇なく買えるようになりたいなあ。