スポーツスターSのサスペンション調整の方法

はじめに

どうも、かとうです。

今回はスポーツスターSのサスペンションの調整方法を解説していきます。

サスペンションを調整することで、より自分の好きな乗り心地に合わせることができますので、バイクに慣れてきたら、いろいろといじってみると楽しいですので、是非参考にしてみてください。

調整の際は自己責任で、取扱説明書を確認の上で実施してください。

フロントサスペンション調整

プリロード調整

時計回りで強める、反時計回りで弱める

フロントフォークの頭の部分の六角を回すことでフロントフォークのプリロードを調整できます。
左右は同じ値になるように設定しましょう。

反時計回りに回し切ったところが最小プリロード(0回転)です。そこから時計回りに回すことでプリロードを強くすることができます。取り扱い説明書に記載されている設定値の目安は以下の通りです。

ライダー体重
[kg]
プリロード
[回転]
~680
68~772
77~865
86~959
95~10412
104~11315

ダンピング調整

右側がコンプレッション、左側がリバウンド

コンプレッションダンピングは右側フォークの先端を、リバウンドダンピングは左側フォークの先端をマイナスドライバーで回すことで調整できます。

ダンピングアジャスターは時計回りに回し切ったところが最大設定(0回転)です。そこから反時計回りに回すことで弱めることができます。取り扱い説明書に記載されている参考値は以下の通りです。

コンプレッションダンピングリバウンドダンピング
快適さ33
スタンダード22
スポーツ11

リアサスペンション調整

プリロード調整

ノブを回して調整

リアサスペンションのプリロード調整は工具レスで行うことができます。

リアサスペンションのプリロード調整は反時計回りに回し切ったところが最小値(0クリック)です。

そこから時計回りに回すことで強めることができます。クリック感がありますので、その数をカウントして調整します。取扱説明書に記載の推奨値は以下の通りです。

ライダー体重
[kg]
プリロード
[クリック]
~680
68~770
77~860
86~9511
95~10422
104~11333
113~40

ダンピング調整

コンプレッションダンピング調整にはこのカバーを外します。引っ張ればとれます。
カバーを外したら隙間からコンプレッションダンピング調整ねじが見えます
リバウンドダンピングはドライブベルトの近くに調整ねじがあります。

リアダンピングアジャスターは時計回りに回し切ったところが最大値(0回転)です。そこから反時計回りに回すことで弱めることができます。取扱説明書に記載の推奨値は以下の通りです。

コンプレッションダンピングリバウンドダンピング
快適さ2.753
スタンダード2.751.75
スポーツ1.51.5

取説について

一部の取説には誤植がありますのでご注意ください。(どこかのロットからは修正はされると思いますが)

少なくとも私の持っている2021年式の取説はコンプレッションダンピングのスタンダードの値が「0」となっていますが、「2」の誤りです。アプリ上で取説を確認すると「2」と修正されています。

コンプレッションダンピングのスタンダード0は2の誤りです。

ちなみに取説は、この誤植以外にも、表記が統一されていなかったり(例えばプリロードとプレロードが混在)、「「図4」を参照してください」と記述されるべきところで「「」を参照してください」というようになって図番が抜けていたり、しっかり校正されていない印象です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

個人的な感想としては、プリロードの加重をみるにやはりハーレーはさすが肥満大国アメリカ製、というべきかかなり体重の重い人寄りのセッティングになっているのだなあと感じました。

日本人の標準体重であれば、おおむね最小のプリロード設定になってしまうのではないでしょうか。

ともあれ、サスペンションを調整することで乗り味を自分の好みに近づけることができますので、みなさんもぜひ調整してみてはいかがでしょうか。