どうも、かとうです。
本格的にサーキットを走り始めるとタイヤウォーマーが欲しくなりますよね。
タイヤウォーマ―とセットで必要となるのが発電機です。
今回はサーキットで使うにはどんな発電機が良いのかをご紹介します。
目次
発電機選びのとき注目したいポイント
ポータブル電源を選ぶ時注目したいポイントは大きく分けて以下の3点です。
- 電源容量
- インバータ発電機か非インバータ発電機か
- ボディタイプ:カバータイプかオープンタイプか
つぎにそれぞれのポイント着目点の詳細を説明していきます。
電源容量は何ワットあればよいの?
発電機選びで最も大切なことは、電源容量です。
ポータブル発電機で主流なのは、900Wのモデルと1,600W~1,800Wのモデルです。
どちらがおすすめかというと、1,600W以上のモデルをおすすめいたします。
というのも、タイヤウォーマ―の種類にもよるんですが、900Wではタイヤウォーマ―によってはパワーが足りないことがあります。
また、サーキット走行ではタイヤウォーマ―以外の電源も同時に使うことがあります。たとえば夏場は扇風機や冬場は電気ポットを使用することがあります。
発電機の容量は大は小を兼ねる、で選んでよいと思います。ただし、2,000Wを超えるモデルとなると非常に大型で思いものばかりになってくるので、サーキットでの個人使用であれば1,600W十分です。
もちろん900Wの発電機を使用されている方もいますので、900Wの発電機を使用されたいときは、タイヤウォーマ―の要求するパワーをしっかりと確認してください。
インバータ発電機ってなに?
みなさんのご存知の通り、タイヤウォーマ―や家電はAC100Vで駆動しています。
AC(Alternate Current、交流)の電源は、電圧が正弦波という形で周期的に大草と向きが切り替わるものです。
エンジンでモータを回して、モータから出力される交流の波形は、そのままでは汚く、PCやマイコン制御された精密機械に使用した場合故障の原因になります。
インバータ発電機では、インバータを用いて汚い交流電源を一度直流に整流し、再度きれいな波形の交流電源に変換するという処理を行っています。そのため、家庭のコンセントと同じ感覚で電化製品を使用できます。
タイヤウォーマ―は基本的に単純な電気系であるので、きれいな正弦波でなくても、問題なく動くとは思いますが、他の電子機器でも使うことを考えるとインバータ式の発電機をおすすめします。
(私自身は非インバータ発電機でタイヤウォーマーを使用したことがありませんので、非インバータ発電機でのタイヤウォーマーの動作を保障しません)
ボディタイプ
ボディタイプには、全体をカバーにおおわらたものと、パイプ状のフレームに搭載されエンジンがむき出しになっているオープンタイプがあります。
カバータイプは、騒音が静か、撤収の時に高温のエンジンに触れてやけどしたり、備品が当たって溶けたりするリスクが低いということが利点です。
一方フレームタイプは安い点が利点です。
金銭的に許されるのであれば極力カバータイプをおすすめします。
サーキットにおすすめの発電機のご紹介
Honda
ホンダ インバーター発電機 EU18i
定格出力 | 18kVA |
全長×全幅×全高 | 509×290×425mm |
乾燥質量 | 21.1kg |
実売価格 | 約¥132,000(Amazon実売価格,2022年2月12日現在) |
参考 メーカー公式HPホンダ インバーター発電機 EU18i
ホンダ インバーター発電機 EU9i
定格出力 | 0.9kVA |
全長×全幅×全高 | 451×242×379mm |
乾燥質量 | 13.0kg |
実売価格 | 約¥99,000(Amazon実売価格,2022年2月12日現在) |
YAMAHA
ヤマハ インバーター発電機 EF1600IS
定格出力 | 1.6kVA [50Hz/60Hz] |
全長×全幅×全高 | 490x280x445mm |
乾燥質量 | 20kg |
実売価格 | 約¥115,000(Amazon実売価格,2022年2月12日現在) |
参考 メーカー公式HPヤマハ インバーター発電機 EF1600IS
ヤマハ インバータ発電機EF900IS
定格出力 | 0.9kVA [50Hz/60Hz] |
全長×全幅×全高 | 450x240x380mm |
乾燥質量 | 12.7kg |
実売価格 | 約¥82,000(Amazon実売価格,2022年2月12日現在) |
参考 メーカー公式HPヤマハ インバータ発電機EF900IS
工進
工進 インバーター発電機 防音型 GV-16i
私が使っている発電機が、この工進GV-16iです。
工進は国内メーカーでありながらHondaやYamahaといった有名メーカーのよりも安い価格帯になっています。
私のつかっているものに関しては壊れたことがないので、サポート体制が有名メーカーと比べてどうかということはわかりません。
ただ、私が購入したときよりも価格が上がっています…。原材料費が高騰しているので、値上げは仕方ないですね。それでもHondaやYamahaよりもお買い得であることは変わりありません。
定格出力 | 1.6kVA |
全長×全幅×全高 | 498x293x467mm |
本体重量 | 22kg |
実売価格 | 約¥88,000(Amazon実売価格,2022年2月12日現在) |
参考 メーカー公式HP工進 インバーター発電機 防音型 GV-16i
工進 インバーター発電機 GV-9i
定格出力 | 0.9kVA |
全長×全幅×全高 | 455x260x398mm |
本体重量 | 14kg |
実売価格 | 約¥60,000(Amazon実売価格,2022年2月12日現在) |
電池式ポータブル電源はタイヤウォーマ―につかえるか
最近はアウトドア用リチウムイオンバッテリーでAC100Vを出力できるポータブル電源( Jackery等) も増えていますよね。
エンジン式の発電機よりも静かだし、キャンプ塔のアウトドアにも使えるから、タイヤウォーマもこれで済ませたいとお考えの人も多いと思います。
ただし、バッテリー式のポータブル電源をタイヤウォーマ―に使うときは使用時間の制限にご注意ください。
理由は、タイヤウォーマ―で使用するには容量が足りなくなる恐れがあるからです。例えばJackeryの大型モデルでは電源スペックは AC1000W対応しているので、瞬間的な出力にはタイヤウォーマ―も動かすことができます。ただし Jackeryの大型モデル でも電源の総容量は1002Wh程度です。これは1002Wの消費電力の機器を1時間だけ動かすことができるということを意味します。501Wの消費電力であれば2時間動かすことができます。
タイヤウォーマ―の冬場の使用時間を、走行枠の前30分使用し、4枠走るとしたら2時間使用することになります。
例えばバトルファクトリーのタイヤウォーマ―は、ものにもよりますが、前後で870W程度の消費電力です。2時間使用するとなると1740Whの電源容量が必要となりますので容量が足りなくなることがある計算です。
以上バッテリー式ポータブル電源を使用される場合は電源容量(瞬発的な容量のWではなくて、総容量のWh)にご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事内容をまとめますと、私がサーキット走行におすすめする発電機は、電源容量1600W程度のカバータイプのインバータ発電機ということになります。
この仕様の発電機はHondaなどのしっかりしたメーカーのものを選ぶと10万円を超えてしまいますので、なかなか購入に踏み切るには勇気がいるとおもいます。しかし、サーキット関連装備の中でも発電機は最もリセールバリューの高い備品であると言えますので、 仮にサーキット走行を引退することになった場合も、 中古で処分してもかなりの額が戻ってきます。
転ばぬ先に杖になってくれる、タイヤウォーマ―と発電機の運用、ぜひ検討してみてください。