目次
はじめに
どうも、かとうです。
タイヤの交換時期の判断、みなさんはどのようにしているでしょうか?
判断の基準はいろいろとあるかと思いますが、主なものを挙げてみます。
- 溝の残量(スリップサインがでているかどうか)
- 硬化しているかどうか
- ひび割れているかどうか
- 製造時期からどれだけ経っているか
このうち、サーキット走行を行う場合、ひび割れているかなどは論外として、製造時期からどれだけ経っているのかを意識することがとても重要ですので、製造時期の確認方法を説明いたします。
製造時期の確認方法
製造時期はタイヤ片面のサイドウォールに、アルファベットと4桁の数字で刻印されています。
例:「VBL3021」
4桁の数字のうち、前半の2桁が第何週かを示し、後半が製造年の下二けたを示します。
たとえば上記のように4桁の数字が3021だったとき、後半の「21」が製造年「2021年」を示し、前半の30が「第30週=7月最終週」の製造であることを示しています。
ちなみに、「第何週か」と言われても、さっと何月くらいか分かりづらいですよね。一年は52週間ですので、52に対してどのへんか、くらいでざっくり判断すると分かりやすいと思います。
また、アルファベット部分の意味は、メーカーによって異なりますが、製造工場を識別する記号であることが多いですので、ユーザーとしては意識する必要はありません。
なぜ製造時期の確認が大切か
サーキットでの転倒や、公道での単独の転倒の原因のうち、タイヤのグリップ不足が占める割合は非常に高いです。とくにサーキット走行ではタイヤのグリップの限界ギリギリまで引き出すために、製造時期から年月が経っていると非常に危険であるといえます。
鈴鹿ツインサーキットで開催されている走行会のラパラに参加されたことにある方はご存じと思いますが、ラパラの走行開始前のミーティングでも、タイヤの製造時期の話は口がすっぱくなるくらい言われています。
タイヤは生ものであると考えてください。使っていなくても、時間がたつと悪くなるものです。
特に、サーキット走行で使うようなハイグリップタイヤほど経年劣化でのグリップの変化率が大きいです。
バイクのタイヤを交換する時期の目安
スリップサインを目安に判断する方法
いうまでもないことですが、スリップサインが出てきたら必ず交換しましょう。
ウェット路面を走らないという場合でもスリップサインが出るほど摩耗してしまうと、そのタイヤ本来の性能が発揮できなくなっています。
スリップサインの位置はタイヤサイドウォールの三角マークが目印となっています。
また、タイヤの溝を測るためのゲージも世の中にはありますので、活用してもいいと思います。
製造からどれだけ経っているかで交換を判断する方法
スリップサインが出ていなくても、製造から時間が経つとグリップが低下します。サーキット走行が少ない人の場合、スリップサインよりも先にタイヤの賞味期限が来てしまうことがあります。
ただし、製造からどれだけ経っていると交換したほうが良いのかというのは、人によって意見が分かれるところです。
湯水のようにお金をかけられるのであれば、少しでも古いタイヤは交換してしまうのが安心ではありますが、現実的にはそうそう頻繁には交換できません。
サーキット走行を行うのであれば、私個人的意見としては、安心して使えるのは製造から2年間以内であると考えています。3年以上経過したタイヤではグリップがどれだけ低下しているかということを定量的に示すことができるわけではありませんが、可能であるのならば交換すべき時期が来ていると考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
安全のためにも、タイヤの製造時期には気を配ってみてください。
タイヤ交換、たしかにハイグリップタイヤを買うと前後で5万円くらいはしますし、ためらってしまうこともあるかもしれません。
でも、その5万円で転倒を防げると考えたら、車体修理代もけがをした時の治療費もかからないと思うと、かなりわりのいい保険だと思いませんか?
ぜひ安全なバイクライフを楽しんでください。