目次
はじめに
どうも、かとうです。
本日はバイクの洗車をすることの重要性の解説をします。
この記事では、「なぜ洗車しないといけないのか」ということを説明いたします。おそらく多くの読者は「洗車をする意味なんて言われるまでもなくわかっているよ」と感じられるかもしれません。
ですが、多くの人にとっておっくうなことである 洗車に関して、今一度洗車の目的・意味をまとめることで、大切な愛車を洗車するための意欲を高めていただければという思いで執筆いたします。
洗車の目的
洗車はメンテナンスの基本、メンテナンスの第一歩といわれています。
その目的はいろいろとありますが、ざっとあげると以下のようなものになります。
- 部品の劣化防止
- 錆防止
- オイル漏れや整備不良に気づく
- 所有感とバイクを大切にする気持ちが高まる
それぞれをひとつずつ解説いたします。
バイクの洗車はどうやったらいいのか、というような内容に関しては別途記事を作成しますので、そちらを参照ください。
部品の劣化防止
汚れの放置によって部品の劣化が早まります。
塗装されている部品であっても、汚れが付いた状態で放置すると塗装が徐々に侵され、劣化が加速します。
また、経年劣化が目立つパーツの代表に「ゴム部品」がありますが、洗車と同時にラバープロテクタントのようなメンテナンス製品を使用することで、その寿命を延ばすことができます。
錆防止
泥やほこりといった汚れがついたままの場合、その汚れが水分を保持することによって部品の錆を加速させることがあります。洗車によって汚れを落とし、湿気が車体にまとわりつかないようにすることが大切です。
錆が発生してしまった場合も、さびが大きくなってから磨くよりも小さいうちにこまめに磨いたほうが落ちやすいです。特にフロントフォークのインナーチューブはさびやすく、錆がすすむとフォークオイル漏れの原因にもなり、安全に大きく影響を与えるので、こまめにメンテナンスすることが大切です。
また、バイクの特性上、冬季に寒冷地で乗ることは少ないとは思いますが、融雪剤として塩化カルシウム(塩カル)がまかれた地帯を走ったあとは車両についた塩カルを除去する目的でも洗車が重要です。
バイク専用の洗浄剤には「防錆剤」が含まれていることが多く、洗車後に錆を発生しにくくさせるという効果が見込めます。
ちなみに防錆剤の読み方は「ぼうせいざい」です。恥ずかしながら私は「ぼうさびざい」と呼んでいたことがありました。(そんなアホは私だけかもしれません…)
オイル漏れや整備不良に気づく
洗車は思わぬオイル漏れやオイルにじみ、整備不良にいち早く気づくことができます。
バイクが汚れていると、オイルにじみを見落としやすくなりますし、そもそも洗車エンジン回りを見ないと、オイルにじみに気づきません。
どろどろに汚れている車両ですと、エンジン回りに濡れがあっても、オイルによる濡れか水による濡れかわかりませんし、どこから濡れているかがわかりませんよね。
こまめに洗車をすることで、どこからオイルがにじんでいるか、いつからにじんでいるかが分かることになります。
また、洗車ではあちこちを拭きあげますので、ねじが緩んで脱落しかかっている部品があれば、いち早く気づくことができます。
上記の理由で、とくにサーキットを走る人、レースをする人にとって洗車は最も大切な基本的なことの一つです。それこそたとえるのであれば、武道をたしなむ人は挨拶・儀礼を非常に重んじますが、バイクでスポーツ走行を行う人にとって、洗車は同じくらい大切なことであり、基本的なマナーであります。
レースの観戦にいって、パドックウォークに参加される機会がありましたら是非車体を見てください。ピッカピカに磨き上げられているはずです。車体はスポンサーロゴを貼った広告塔であるからきれいにしないといけないという側面もありますが、それ以上に車両不具合に気づくようにきれいにキープしているという側面が強いです。
アマチュアのサーキット走行でも、新しい車両・古い車両いろいろ走っていますが、 トップタイムをたたき出しているガチ勢の車両は、 たとえ年式が古く外装がやれている車両であっても、どれもピカピカにきれいにされています。
所有感とバイクを大切にする気持ちが高まる
みなさんはブロークンウインドウ理論(割れ窓理論)というのを聞いたことがあるでしょうか。
建物の窓がひとつ割れているのを放置していると、誰も注意を払っていない・大切にしていないという意識になって、結局ほかの窓も全部割られていくという理論です。
バイクにもこれが当てはまります。洗車をおろそかにして、車両を汚い状態で放置していると汚れ以外の部品の劣化や破損にも無頓着になり、それがバイク全体の寿命を大きく縮めることになります。
車両が古くても、ピカピカに磨きあげるとそれだけ愛着が湧くものです。大好きな愛車を磨き上げるのは、それだけで楽しいですし、幸せな時間ですよね。
また、なにかの事情で車両を手放さないといけない場合も、錆の少ない・劣化の少ない車両のほうが買取価格も高くなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「あらためて言われるほどでもない」というような洗車の重要性を、あえてまとめてみました。
私はサーキット走行を始めるまでは、「不具合にいち早く気づくため」に洗車をしてピカピカにしておく必要がある、という点に関しては、意識が薄かったです。
今一度みなさんの洗車意識が高まって、愛車を大切にしていただけると嬉しいです。