バイクの中古車を買うときに見るべき場所

レモンのイラスト

はじめに

どうも、かとうです。

皆さんはバイクを買うときって新車派ですか?それとも中古車派ですか?

中古車を買うメリットって、なによりも値段だと思います。( 絶版車の場合中古でしか手に入らないということもありますが。)

誰でも、お得にいいバイクを手に入れたいと思いますよね。

一方で中古車を買うときって、気づかない不具合とか不調があるんじゃないかと、心配になります。

売り手側はバイクの素性をよく把握していますが、買い手側はバイクに問題がないか・正常かというのが判断しきれないときがあります。(情報の非対称性)これに関しては経済学的にはレモン市場という言葉があります。

欠陥を抱えた中古車を酸っぱいレモンに例えているんですね。

今回は中古車を買う際に、レモンをつかまないようにチェックすべきポイントを紹介しようと思います。


操安性部品

フロントフォーク

曲がり、オイルにじみ、さびをチェックする必要があります。

軽微な錆は、磨けば簡単にとることができますが、重度の点錆は最悪のケースではインナーチューブの交換が必要になることがあります。

オイルにじみに関しては、フロントブレーキを握った状態でフロントサスペンションを何回か沈め、インナーチューブを指で触ってみてにじんでいないかを確かめます。

ハンドル

またがった状態で、左右を見比べて歪みがないかを見ます。

立ちごけ程度であればさほど気にしないくてよいかと思いますが、バーエンドに前後方向に流れる傷がある場合は走行中の転倒歴がある可能性があります。その場合、フロントフォークやフレームが歪んでいる可能性もあるので注意しましょう。
縦方向に小傷が入っている程度であれば立ちごけ歴ありと思ってよいと思います。

エンジン

オイルにじみや異音をチェックします。

エンジンをかけて、シャリシャリだったりがりがりした音が出ていないかを調べます。

例えばカチャカチャという音が大きい場合、タペットクリアランスが大きくなっている可能性があります。タペットクリアランスのノイズは調整で改善することもあります。

また、下回りを含め、ライトを当てながらオイルがにじんでいるところがないか確かめます。

車種によっては持病的にチェンジペダル付け根のシールから漏れやすいこともあります。チェンジペダルシールからの漏れの場合、たいていのケースでDIYでオイルシール交換も簡単にできますので、重篤な問題にならないことが多いといえます

また、エンジンのケース部が歪んでしまった個体は、通常のガスケットだけでオイルをシールできずに、液体ガスケットを塗りたくっているものがあったりします。不自然に液体ガスケットが塗られていないか注意が必要です。

制動部品

ブレーキパッド

パッド残量の確認も重要で、溝の残り具合をチェックします。
ブレーキキャリパーをのぞき込むと溝を確認することができます。

ブレーキディスク

車体を前後に押し引きして、抵抗が大きかったり、どこかで抵抗感が変化する位置があるとブレーキディスクが歪んでいるか、ブレーキをひきずっている可能性があります。

ディスクの減りの確認は、ディスクのパッドが当たっているところと当たっていないところの段差の大きさで確認します。250cc以下は車検がないので、車検証に走行距離が記載されるバイクに比べると走行距離の巻き戻しという不正をしやすいといえます。走行距離が1万km以下であるのに、ディスクが大きく減っている車両は巻き戻している可能性があるといえます。

フレーム

へこみがないか。がり傷がないかを確認します。フレームスライダーを取り付けている車両の場合、フレームスライダーの取り付け部の歪みがないかを確認します。

駆動部品

チェーン

さびていないか確認が必要です。

また、伸びに関しては、チェーンテンショナーをめいいっぱい張った状態にもかかわらずたるんでいたりしないか確認が必要です。

そのほか、古い車両で多いのが、チェーンスライダーが割れている個体です。

チェーンスライダーは、リアサスペンションの動きによってチェーンが暴れたときのガイドとなる部品で、チェーンとこすれるので徐々にすり減っていく、ある種消耗品ともいえる部品です。チェーンスライダーも経年劣化で硬化して割れてしまうことが非常に多いです。

スプロケット

スプロケットの摩耗もチェックするとよいでしょう。
スプロケットの摩耗が進むと、歯がどんどんとがっていきます。

とくに、社外品のアルミ製スプロケットに交換されている場合(ゴールドのスプロケット等)摩耗が進みやすいので注意しましょう。

タイヤ

タイヤのスリップサインが出ていないか確認することが重要ですが、そのほかスーパースポーツの場合、前ユーザーのタイヤの使い方を確認することも大切です。

スリップサインの位置は、サイドウォールの三角マークで示されていますので、探してみてください。

また、タイヤの端の方までドロドロに溶けているような車両は、過去サーキット走行をしていた可能性が高いです。

エンジンを高回転までぶん回している可能性も高いですし、過去に転倒している可能性(フレーム・フォーク歪み)もないとは言えません。


まとめ

中古車をみるときに注意する点をいろいろと書きましたが、意外と見るべき場所って多いですよね。

車体に入っている傷を見たとき、前後方向に流れる傷の場合走行中の転倒の跡である可能性がありますので、慎重にチェックしたほうが良いと思います。

ただ、格安店とかでなくて、ちゃんとしたお店であれば上記のことはお店がしっかり見てくれていますから、そこまで神経質なる必要はありません。

それでも上記のことは購入後に、セルフで車両状態の点検を行うときも役立つことですので、ぜひご確認いただければと思います。

よろしくお願いします。