バイクを運ぶためのトランポの選び方と紹介

はじめに

どうも、かとうです。

サーキットを走るときって、自走で気軽に参加するのもいいですが、トランプがあると楽だし転んでしまった時も安心ですよね。

今回はトランポをまとめようと思います。

ちなみにトランポでサーキットに行くときに必要になる用品(ラダーやベルト類)を以下の記事で紹介していますので、こちらも合わせて参照ください。

参考 サーキットを走るための準備の紹介(トランポで行く場合)Moto Study

どんな車種がトランポに向いているの?

トランポによく使われている車種

サーキットで見かけるトランプは大きく分けてハイエースなどのワンボックスバン、ステップワゴンなどのミニバン、サンバーなどの軽バン・軽トラが使われていることが非常に多いです。

かとうが普段走っている鈴鹿ツインサーキットで見かける車種としては

  • ミニバン      4割
  • 軽トラ・軽バン   2割
  • ワンボックスバン  2割
  • 中型以上のトラック 1割
  • 牽引トレーラ等   1割

といった感じです。

荷室の大きさ

選ぶ基準で絶対に外せないのが、荷室の全長と全高が、バイクが乗るサイズであるかということです。大型SSのサイズを参考として記載いたします。

年式全長
[mm]
全幅
[mm]
全高
[mm]
CBR1000RR-R202021007471140
YZF-R1202220556901165
GSX-R1000R202220757051145
ZX-10R202120857501185

大型SSに関しては、全長は約2.1m、全高が1.2m弱と覚えておけばよいかと思います。
荷室はこれ以上の大きさが必要です。

ところで、現行の軽トラの荷台長は全車1940mmとなっています。
軽トラの荷台では長さが足りないので載せられないということになってしまいそうですが、そうではありません。
実際には軽トラのように、荷台長がバイクの前後長よりも短いときは、「若干斜めに積む」「ハンドルを切った状態で積む」ことで、積載が可能です。

また、軽バンでは、荷室長がバイクよりも短いのですが、フロントホイールを運転席と助手席の間につっこむことで、荷室長よりも長いバイクが積載可能です。

全高に関しては、積載の際にもっとも高さが厳しいところはリアゲートの開口になります。そのため、「荷室高さ」ではなく、リアゲートの開口大きさの数値と比較するようにしましょう。

※全高に関しては積載の際にミラーやフロントスクリーンを取り外すという小技で対応できることもあります。

つぎに、それぞれの車種について特徴やメリット・デメリットをまとめてみます。


ワンボックスバン

トランポとしては、トヨタハイエースが最強ですよね。大きすぎて普段の取り回しが難しかったりすることもありますが、ご自身の環境がハイエースを持つことを許すのであれば、トランポとしてこれほど最適な車種はありません。

トランポに使えるワンボックスバンの代表車種

  • トヨタ ハイエース
  • 日産 NV350

ワンボックスバンの特徴

  • 新車価格目安:250~400万円前後
  • 中古価格目安:150万円
  • メリット:圧倒的な積載量。ハイエースで荷物が積み切らないことはほとんどなく、積載も楽。
  • デメリット:大きすぎて取り回しが大変な時がある。駐車場を選ぶ。

ミニバン

ホンダのステップワゴン、日産のセレナ、トヨタのノア・ヴォクシーあたりが人気です。

注意しないといけないのはたいていの車種で2列目のシートを取り外さないと大型バイクが積載できないことです。3列目のシートはたいてい跳ね上げ式ないしダイブダウン式の折り畳みができるので必ずしも外す必要がないのですが、2列目はフルフラットにできない場合、外す必要があります。

2列目のシートは猛烈に重いので一人で外すと腰を痛めかねない上に、非常に面倒なのでサーキットにいくときだけ取り外すという運用は大変なので、基本的には外しっぱなしになることも多いと思います。取り外したシートを保管するスペースも必要になりますので、この点だけはご注意ください。

トランポに使えるミニバンの代表車種

  • ホンダ ステップワゴン
  • 日産 セレナ
  • トヨタ ノア/ヴォクシー

ミニバンの特徴

  • 新車価格:300~400万円
  • 中古価格目安:100万円
  • メリット:それほど無理をせずサーキット機材を詰めるギリギリちょうどいいサイズ。ファミリーカーとしても使える。
  • デメリット:軽バンに比べると車体価格と維持費が高い。

軽バン・軽トラ

サーキットでも軽バンや軽トラックを使用している人が大勢います。サンバーバンやアクティをよくみかけます。
これらは軽自動車なので維持費が安い、取り回しが楽という特徴があります。
一方でやはりローパワー感は否めないので、サーキットまで高速道路を使用して長距離走るような場合にはストレスがたまるかもしれません。

最近ですとHonda N-Vanがおすすめです。N-Vanはシートを外さなくても大型SSを載せることができます。

軽バンもたいていは2列目シートの取り外しが必要ですが、N-vanは助手席をダイブダウンさせるとフラットになるので、助手席の位置まで頭をつっこんで積載することになります。

N-van以外の軽バンの場合、運転席と助手席の間にフロントタイヤを突っ込まないと大型車は乗せることができませんので、かなり工夫が必要になります。

軽トラの場合、特にシートを取り外したりは不要ですが、バンに比べ床面が高いので積載の際は注意してください。湾曲したラダーレールか、長めのラダーレールを使用しないとバイクの腹を擦ってしまうこともあります。軽トラの荷台長さは、ほとんどの車種で1940mmなので、たいていの大型バイクは、若干斜めに角度をつけて載せないと後部のあおりが締まりません。

軽バンは軽トラに比べて屋根がある分、雨が降ったときに装備が濡れないという利点や、雑に積んでも装備を落っことしたりしないというメリットがあります。

一方で軽トラは屋根や壁がないので、積み下ろしが楽という特徴があります。

トランポに使える軽トラ・軽バンの代表車種

  • スバル サンバーバン
  • ホンダ アクティ/N-VAN

軽バン・軽トラの特徴

  • 新車価格:150~250万
  • 中古価格目安:70万円
  • メリット:維持費も車体価格も安い。小回りも効いて取り回しが楽。
  • デメリット:積載量が少なく、積載に工夫が必要な場合がある。サーキットまでの行き来で高速を使う場合パワー不足を感じることも。

ピックアップトラック・トレーラー

ごくごく一部のライダーはピックアップトラックやトレーラーを使用されています。

ピックアップトラックの荷台長は軽トラの荷台よりもはるかに短いので、積載できたとしてもかなり工夫が必要になります。あおりはまず閉まらず、あおりの上にリアタイヤを載せるような積み方になるかと思います。トランポに検討している車種が大型バイクを載せることができるかどうかは、慎重に検討してください。

また、バイクを載せたトレーラーを牽引してサーキットに来られている方もたまに見ます。確かにトレーラーを使えば、SUVなどの好きな車でバイクが運べるというのは魅力的です。しかし、バックが難しい・使用しないときのトレーラーの置き場がとられる等の問題がありますし、サーキットでもかなり場所を取りますので、いばらの道だと言わざるを得ません。

おすすめの車種は?

かとうのおすすめの車種はずばりミニバンです。ピンキリではありますが、中古で100万程度で手に入り、ファミリーカーとしても使えますし、駐車場や取り回しに関してもそれほど苦労をすることがない車格ながら、無理なく大型バイクを積むことができます。私はトランポとしてホンダのステップワゴンを使用しています。

以上、サーキット走行のおともに、トランポはいかがでしょうか。

ぜひ検討してみてください。
また、トランポでサーキットに走りに行くための準備に関しては以下の別記事でご紹介しておりますので、是非見てください。(記事の冒頭で紹介したリンクと同じものです。)

参考 サーキットを走るための準備の紹介(トランポで行く場合)Moto Study